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Kentaro Kuribayashi's blog

Software Engineering, Management, Books, and Daily Journal.

「読書のフェス」にいってきた

楽しみにしていたイベント「読書のフェス」にいってきた。作家や詩人、翻訳家、ファッションデザイナ、落語家など、様々な人々による朗読を中心としたパフォーマンスが行われた。

今までの読書は、ひとりで、家で、静かに、するものでした。しかし、「読書のフェス」では、新しい本の読み方を提案したいと思います。ひとりで、家で、静かに、ではなく、みんなで、外で、大声で、読む。音楽の世界では様々なフェスが行われていますが、この「読書のフェス」では、書き手たちの朗読が中心です。

テキストではなく、声帯から発する言葉を、観客が自身の耳で聞く。脳よりも先に、からだへと言葉を入れる、より原初的な本読み。私たちは、とかく「個人的な問題」になりがちな読書行為を、もういちど日常のテーブルに乗せてみたいのです。そして、直接その場で顔を合わせながら、本を読むということについてみなで考えるイベントをつくりたいと思っています。

寝坊してしまったので平松洋子さんの途中からになってしまったのが残念(一番の目当てだったので)。しかし、敬愛する平松さんが、話したり本を朗読したりするのを見聞きできて、とてもうれしかった。平松さん、倉橋由美子の『暗い旅』では、自身の脳内での読みをあらわす早口で、宇能鴻一郎の『味な旅 舌の旅』などでは、ゆっくりと情感を込めた朗読が、とてもよかった。

一番驚いたのは、柴田元幸さんの、ポール・オースターの「オーギー・レンのクリスマスストーリー」の朗読。すごく上手な読みっぷりで、ぐいぐい引き込まれてしまった。終わったあと、会場がどよめいていて、みんな圧倒されたという感じだった。すごい。翻訳やエッセイなどでのすごさにはずいぶん前から触れていたけれど、朗読もあんなにすごいとは……。柴田先生、朗読会をたびたび行われているようなので、今度また別の機会にあの素晴しい朗読をききたい!

朗読に対して、特に理由もなくあんまりいいイメージを持っていなかったのですが、上記したふたりの他も、みなさんそれぞれに個性的なパフォーマンスぶりで、すごく楽しめた(高木正勝さんのエクスタシスあふれる朗読 + 演奏など、まさに圧巻だった!)。いってよかった。いろんなひとの朗読を聞きたい。

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