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Kentaro Kuribayashi's blog

Software Engineering, Management, Books, and Daily Journal.

Webサービスにおける費用対効果

マネジメント

コードを書いたり機能を追加したりせずにお客さんが増えたり儲かったりするなら、その方がいいことは自明である。コードや機能が増えることはシステムの複雑性を増加させるため、当初の開発工数という意味におけるコストだけでなく、将来にわたってコストが増えるということ。

コードや機能が増えることによるコストは、やればやるだけ増えることもまた自明である。コードの一行一行、機能のひとつひとつが、将来の開発者に対する負担となる。一方で、一般にWebサービスにおけるベネフィットは、なにかやればその分儲かるというものではないため、費用対効果がよくわからないことが多い。単にひたすら作っているだけだと、コストばかりが増えていくということになりがち。

ではどうするか。できるだけコストをかけないでベネフィットを増やす必要がある。しかし、コードを書いたり機能を追加したりすると、上述の通り、コストが増加することは避けようがないため、明白に増えるコストと不分明なベネフィットのミスマッチが起こる。

そのため、ベネフィットがわかるものにしかコードを追加しないという判断が必要である。機能を追加することは、ある意味、簡単なことであるといえる。単にコードを書けば、自然と機能は追加されていく。一方で、コストを増やすことなくベネフィットを増加させることこそ、困難な取り組みであるし、必要なことでもある。

開発プロセスにおいては、リーンスタートアップでうるさくいわれているようなバッチサイズの縮小が必要である。より根本的には、将来にわたってかかり続けるコストをこれ以上増やさないよう、機能追加を最小限にして、A/Bテストのようなものを含む広い意味でのWebマーケティングを通じて、それらコストをベネフィットにかえるべく施策を行っていくのが合理的である。