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Kentaro Kuribayashi's blog

Software Engineering, Management, Books, and Daily Journal.

「代表的プロダクト」について

マネジメント

ひとくちに「Webエンジニア」といってもその内実は様々だし、得意分野や成果の出し方も違う。ここではそのような多種多様のいずれが良いとか悪いとかそうしたことをいいたいのではないということをあらかじめ注記しておく。

職業生活において成果を充分に上げている(あるいは上げようと努めている)ことは前提として、組織上公式にプライベートな時間(要するに業務時間外)における技術的活動について、組織の外部との接点のある場所で活動することを好むひともいれば、あくまでも職業生活の糧となる活動に重きを置く(つまり寝ても覚めても仕事のことを考えているような)ひともいるだろう。

前者はOSSやプライベートなWebサービス開発などに深くコミットするだろうし、後者は組織の成果を直接に志向するだろう。そのいずれにしても、プライベートな時間における技術的活動が、エンジニアの成長にとって大きな糧になり、そのことが所属する組織における成果につながることは、普通にありそうなことである(実際には、OSS活動は、ひいてはふだんの業務の延長上にあったりもするので、そんなにすっきりと別れるものではないのだが、それはともかくとして)。

そのどちらのタイプにおいても「代表的プロダクト」というべきものを考えることができる。外部志向のひとにとってのそれはOSSプロダクトや自身によるWebサービスということになるだろうし、所属組織志向のひとにとってのそれは組織内で自身が大きな活躍をすることによって成したプロダクトになるだろう。

僕にとって身近なひとで例示してみると、「Serverspecのmizzyさん」といえば、OSSプロダクトを「代表的プロダクト」として持っている例だ。一方、後者の例でいうと「はてなブックマークのnaoyaさん」といえばわかりやすいのではないだろうか(本人はそういわれるのをいやがるかもしれないけれど。あと、その両者とも、もう一方の面の「代表的プロダクト」も持っている)。

「エンジニアであれば誰でもそうであるように」といえることなのかどうかはわからないが、「○○さんといえば□□で有名」といわれるような、ここでいう「代表的プロダクト」を持つことは、少なくとも僕にとっては憧れるところの大きいものだ。いままであれこれと数だけはたくさんやってはきたけれども、僕にはそうしたものがない。

ちょうど半年ちょっと前にそうしたことをあれこれと考えていたら、mizzyさんがささっとServerspecを作ってしまって、あーすごいなーと感嘆したりしたものだったが、まあ、そういうことを考えている暇があったらなんかやれよって話なのだが、一応やってるんですよ、これでも。というのはいいとして、まあふだんの積み重ねがそうしたものにつながるのだろうから、そんな簡単にはいかないのだろう。

「代表的プロダクト」と呼ばれるにはどういった条件が必要なのだろうか。以下の4つぐらいがすぐに思い浮かぶ。

  • それなりの規模のもの
  • 広く使われるもの
  • 技術的新規性のあるもの
  • 作者個人を強く想起させるもの

上記4つを必ずしもすべて満たしている必要はないかもしれないが、満たしている方がより「代表性」が高かろうことが想像できる。

自分自身が、先述の分類(外部志向/内部志向)のいずれにせよ、Webエンジニアとして仕事をしているからには、上記のような条件を満たす「代表的プロダクト」というものをいつかは作ってみたいものだと思う。