Kentaro Kuribayashi's blog

Software Engineering, Management, Books, and Daily Journal.

2018年9月30日

「建築の日本展」の図録をあらためて眺める。様式ではなく行為の中に「日本建築」があり、それがモダニズムと接合したのだという論は説得的ではあるが、その認識に基づくプレゼンテーションがあれなのは、ちょっとやっぱり納得がいかない感じがする。

Rさんの結婚パーティでレガートへ。たくさんの人々。ただ、台風が迫ってきていて20時以降はJRは運行休止の宣言をあらかじめしており、交通機関の混乱が予想される状況。でもまあ、20時前ぐらいはまだ全然雨も降っておらず、普通に帰れたのでよかった。

2018年9月29日

朝起きて、読みかけの『脱近代宣言』、『文系と理系はなぜ分かれたのか (星海社新書)』を続けて読了。前者は、ほとんど「奇書」といってよさそうなほどに、縦横無尽なアイディアに満ちた本。自分の考えているところも近くて、やっぱそうだよなあと思うところもあるし、さらに突き抜けてて理解が追いつかないところもある。

明日で会期が終わってしまう「藤村龍至展 ちのかたち」を見に、乃木坂のギャラリー間へ。これまで10年の集大成という感じだなあ。自分自身、藤村さんの文章や作品をこの10年ほど追い続けてきたので、よいふりかえりになった。自分の仕事も、もっとこういうふうにもやっていかないとなあ。というか、以前はそう思っていたのに忘れてしまっていたので、あらためて。

続けて、新美のピエール・ボナール展。うーん、良いものもあるのだけど、なんかいまいち乗れない。なんでだろうなあ。見てる間、ずっとデュシャンの「網膜的」という言葉に思いを巡らせていた。さらにワタリウムで「HYPER LANDSCAPE 超えてゆく風景展」を眺めていて、梅沢さんの高校生の頃の作品を観て、そのモチーフの変わらなさはもとより、ああいう素材をまさに「モノ」として感じているのだなあと思う。つまり、デュシャン的な「網膜」性ではなく、もっと新しい感覚。ぱっと見は平面的な作品だけど、それを絵画の平面と同じ平面であるとみなすかどうかは別、みたいな。その意味で、ボナールを観た後に梅沢さんの絵を観たのは良かったように思えた。

原宿へ歩き、New Eraのショップなどに寄る。さらに公園通りのマメヒコで休憩してから帰宅。

雨がふっていたのだが、かえってよかろうと思って、散歩している間に写真をとって歩いていた。帰宅後に、簡単に整理してアップ。

東京人 2018年 06 月号 [雑誌]』を眺める。最近興味を持っている、都内近郊のアジアンタウンについての特集。

2018年9月24日

早起きして空港へ。東京へ帰る。

丸善ジュンク堂書店で上海を中心に中国の現代美術について特集している『美術手帖2018年10月号』(と、ついでに『ベルリン・都市・未来』)を買い、Goodbeer faucetsで京都醸造の「欧州の風」と「与謝野の涼風」を飲みつつ読む。あまりボリュームはないが、手早くキャッチアップできてよい。

帰宅して、『現代中国入門 (ちくま新書1258)』を読む。

2018年9月23日

今日は、今回の旅行における目的である催し物めぐり。

まずは798芸術区へ。UUCAで行われている、徐氷の回顧展を観る。徐氷についてはなんとなく知っている程度だったのだが、ひたすら圧倒されて、「ヤバい!ヤバい!」と言い続けていた。悠久の歴史を踏まえた重層的なコンセプトを、圧倒的な技能と誰にでも楽しめるエンタメ性で表現するという離れ業。こんなすごい作家だとは!先日観た「建築の日本展」とついつい比べてしまい、彼我の差に暗澹たる気持ち。

798をしばらくぶらぶら。工場地帯をリノベして作られたというこのあたりは、ちょっと奥の方には太いパイプ網やタンク、工場跡も残っており、それはそれでスチームパンクな感じでかっこいい。気になるギャラリーなどをちょいちょい見て回る。中国では現代美術が商業的な価値付けばかりで批評が未成熟だみたいな言説もあるが、こうやって、現代美術がエンターテインメントとして楽しまれているというのは、すごくいいなあと思う。

続けて、三影堂撮影芸術中心へ。今日から開催される植田正治回顧展とトークショーを目的に。植田正治については、印象的な作品はあるものの、そんなにピンとはきていなかったのだが、今回まとまって観る機会を得て、好きかどうかはともかくとして、晩年のカラー写真なども含め、構図・構成への意志と洒脱さに、ひたすら感嘆。トークショーでは、植田正治作品の管理を行っているお孫さんの話なども聞けてよかった。

その後、レセプションとパーティ。お酒を飲みつつ、若いアーティストの子らとおしゃべり。いまの中国の子たちって感じだなあ。

タクシーがまったくつかまらないまま歩いていたら、飲み屋街みたいなところがあったので、夕食。ラムのしゃぶしゃぶみたいなのを食べる。

2018年9月22日

早起きして、羽田へ。北京空港へ向かう。寝不足で、機内ではだいたい寝てた。

宿に荷物をおいて、さっそくでかける。1日目はベタに、天壇→天安門→景山公園というコース。天壇や天安門については、立派なものだなあとか、でかいなー、広いなーぐらいの感じしかおぼえなかったのだが、景山公園から眺める、今日は空気が相対的に澄んでいたというが、その巨大さのためにくすんでいるようにすら見える紫禁城の偉容にひたすら感嘆。

仕事で北京に来ているというS氏との待ち合わせ場所にいくまでに、景山公園の東門付近でたむろしていたカートみたいな小さい車のおじさんに、途中まで送ってもらう(観光本的には評判がよくないようだが、まあ、ぼったくられてもたかが知れてるし)。途中、北京政府が力を入れているという胡同を通り抜けることになり、楽しい。

S氏に案内してもらい、Dadongへ北京ダックを食べに行く。初めて食べる本格的な北京ダックで、美味しい!

ホテルへの帰り、なかなかタクシーが捕まらない中でようやくきたと思って乗ったら「ホテルまで100元」といいだす。よくみるとメーターもない。その直前に、最近は規制でぼったくりの白タクも減っているという話をしてたのに、いきなりつかまってしまった。交渉することもできないし、しかたなくそのまま乗り続ける(というか、めちゃ走ってて降りられない)。念の為、百度マップをずっと眺め、ちゃんと走ってるかだけ確認。結果的には無事つけたのでよかった。いろんなことがあるなあ。

2018年9月21日

北京旅行の準備。細々したものや貴重品などを入れるために、MYSTERY RANCHの肩掛けバッグを買ったり。旅行とは関係ないが、『脱近代宣言』、『文化系のためのヒップホップ入門2 (いりぐちアルテス009)』、『ルイ・アルチュセール――行方不明者の哲学 (岩波新書)』、『もしかして、私、大人のADHD? 認知行動療法で「生きづらさ」を解決する (光文社新書)』、『闇の日本美術 (ちくま新書)』を購入。だいぶ興味を発散的に広げてられたので、2年近くやっていた、岩波・中公・ちくま新書を基本的に全部買う取り組みは、いったんストップしてもよさそうと思う。

夜は、会社の誕生日会。その後、庄やで一杯だけ飲んで、明日に備えて帰宅。