先日(9/27-29)に開催されたYAPC::ASIA 2012に参加してきました。今年はPerlの会社から離れたこともあって、どうしようかなーネタあるかなーと迷っていましたが、提出したものを採択してもらったので、少しお話ししてきました。
最初の心積もりでは、Perl Mongerから見たRubyの世界の理不尽なところや、Perl(やコミュニティ)にも取り入れたいいいところなどについて話すつもりでしたが、先日の札幌Ruby会議でmiyagawaさんと話していて「トークの内容かぶるよね」ということになったので、提出していたabstractとは全然違う話をしました。しかしまあ、今回話した内容も、話の中ではいいませんでしたが、自分にとってはRubyコミュニティから得たところがおおいにある知見なので、その意味では、abstractとは異なるもののタイトルからはそう遠くないと思ったりしています。
よりよいアウトプットのために開発プロセスを改善するという話は、いろいろな人々が、いろいろな方法を語っているところです。それはそれでよい話が多いのだけれども、僕としてはやや不満に思う点がありました。部分最適な議論もよいのですが、ビジネスというレイヤから開発者の毎日の作業まで、首尾一貫したバックグラウンドとなり得る論理が必要だと思っていて、常日頃隣席のるびりすと氏と議論しながら構築・実践してきた内容の一部を、今回のトークでは披露することにしました。
また、スライドにもある通り、話すことを期待される内容と全然別のことについて話すというのが、最近の自分の中では流行っていて、そのため、Perlのカンファレンスではあまり話題に上がることのない開発プロセスについての内容は、それなりに対照的なインパクトを与えられるんじゃないかなと思ったという理由もあったりします。とはいえ、単にインパクトのためにそういう話をしただけではなくて、開発プロセスの改善から、設計・実装への論理的筋道を見出し、実践するという内容は、それなりに面白いものなのではないかと思うところでもあります。

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