個人的な自転車本ブームの続きで、近藤史恵さんのシリーズ物を読んだ。最新刊『キアズマ』はまだKindle化されてないので、おあずけ。

- 作者: 近藤史恵
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2012/07/01
- メディア: Kindle版
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第1作の『サクリファイス』を読み始めて、さらさらと流れていく会話や、ウェットな心理描写が苦手な僕としては、とっかかりがなさ過ぎてちょっとなーという感じだったのだけど、しかし、自転車レースについてのそもそもの知識を筋に自然に溶かしこんでいく書きぶりや、レース中の選手たちの心理描写、レースそれ自体の描写は非常にスムーズで、引き込まれた。
そんなわけで続く『エデン』『サヴァイヴ』も続けて読んでみた。『エデン』の方は、より自転車レースについての小説としての純度が高まっている感じで、『サクリファイス』よりもさらに楽しめたし、『サヴァイヴ』にいたっては、番外編のオムニバスという形でこれまで出てきたキャラクタを自在に描いていて、ノリにのっている感じで、読んでいてとても面白い。
最新刊の『キアズマ』は、また全然違う設定での話のようで、それはそれで楽しみ。はやくKindle化されてほしい。