このブログでもこれまであれこれと書いている通り、今年は勤務先でスクラムの導入・普及を行っていました。その過程で得られた知見を共有することで業界の発展に寄与したいと考え、今回の寄稿となりました。

- 作者: WEB+DB PRESS編集部編,栗林健太郎,安詮院康広,山口良平,尾上忠輔,大川高志,坂本寛樹,青木峰郎,増井雄一郎,中島聡,江島健太郎,中島拓,柴田博志,伊藤直也,登尾徳誠,片桐崇,後藤秀宣,佐藤鉄平,近藤宇智朗,長野雅広,奥野幹也,渡邊恵太,A-Listers,家永英治,はまちや2,川添貴生,原田勝信,和島史典,城倉和孝,安達俊雄,Akira,川嶋賢一
- 出版社/メーカー: 技術評論社
- 発売日: 2013/12/21
- メディア: 大型本
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勤務先でのスクラム導入や研修などをお手伝いしていただいた永和マネージメントシステムの家永さんや、スクラムに先駆的に取り組んでいるmixiの原田さん、同僚のhsbtさん、和島さんというメンバーでお送りしております。
- @hsbt(paperboy&co.)
- @haru01(永和マネージメントシステム)
- @harakachi(mixi)
- @wajimaf(paperboy&co.)
第一章のさわりだけ引用してみます。
近年、Webサービスやソーシャルゲーム、スマートフォンアプリなどの開発現場において、スクラムの導入事例が目立ちます。それに呼応するかのように、『アジャイル開発とスクラム 顧客・技術・経営をつなぐ協調的ソフトウェア開発マネジメント』、『SCRUM BOOT CAMP THE BOOK』、『アジャイルなゲーム開発 スクラムによる柔軟なプロジェクト管理』といった関連書籍が相次いで刊行されています。
そもそも「スクラム」という言葉は、野中郁次郎・竹内弘高による1986年の共著論文「The New New Product Development Game」に由来します。そうした意味で「日本発」とも言える開発手法のスクラムは、VersionOnenによる年次調査によると、数あるアジャイル開発手法の中でも圧倒的に採用されています(注:2012年の調査では、スクラムが54%で1位、スクラムとXP(エクストリームプログラミング)のハイブリッドが11%で2位でした。)。
本特集では、現在のソフトウェア開発におけるスクラムの意義から、実際の現場における取り組みまで、スクラムを幅広く徹底解説します。
というわけで、以下の章立てで、スクラムについて網羅的かつ実践的に紹介する内容となっております。
第1章:なぜスクラムをはじめる必要があるのか
「目に見えない」ソフトウェア開発の困難に立ち向かう……栗林 健太郎
第2章:スクラムチームの心得
自己組織化,ロール,完了の定義……柴田 博志
第3章:スクラムの基本
成果物の作り方,スクラムイベントの過ごし方……家永 英治
第4章:スクラムの実践
mixiでは日々いかに運用しているか……原田 勝信
第5章:スクラムの導入
paperboy&co.ではどのように現場に根付かせはじめたか……和島 史典
グレート特集になっていると自負しておりますので、みなさま是非ご一読くださいますようおねがいいたします。